疲れたから休む、だけじゃもったいない?
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アスリートに学ぶ“アクティブレスト”を、毎日の生活に。
忙しい毎日の中で、「今日は疲れたから、何もしないで休もう」と思うこと、ありますよね。
ソファに寝転がって、スマホを見て、気づけば時間だけが過ぎていた……。
それでも、なぜか疲れが抜けきらない。そんな経験はありませんか?
実は、休み方にも“質”があるんです。
スポーツの世界では、体を動かすことで疲労を回復させる「アクティブレスト(積極的休養)」という方法が注目されています。
この休み方は、一般の私たちの生活にも、十分応用が可能です。
◆ アクティブレストとは?
動くことで“疲労が抜ける”という考え方
「休む=完全に止まる」というイメージを持つ人も多いかもしれませんが、
アクティブレストでは逆に“軽く体を動かす”ことで疲労を回復させます。
たとえばプロのランナーは、ハードな試合や練習の翌日でも、あえて軽くジョギングやウォーキングを行います。ハードな運動後のクールダウンもアクティブレストです。
筋肉に溜まった疲労物質(乳酸など)を血流で流し、筋肉の柔軟性を保ち、心身のバランスを整えるためです。
この仕組みは、デスクワークや家事、育児などで蓄積した“生活疲れ”にも効果的。
動かずにじっとしているよりも、軽い動きで血行を促すことで、心も体もほぐれていくのです。
◆ なぜ、完全に休むよりいいの?
人間の体は、動くことで巡りがよくなり、自然と整っていくようにできています。
長時間座ったままだと血流が滞り、むくみや冷え、だるさの原因になります。
特にデスクワーク中心の人は、肩こりや目の疲れ、集中力の低下を感じやすいもの。
こうした不調をリセットするには、少しだけ体を“ゆるく”動かしてあげることが重要なのです。
アクティブレストでは、「運動」といってもきついトレーニングは不要。
“あえて軽く動く”ことが回復のスイッチになります。
◆ 一般の人でもすぐにできる!おすすめアクティブレスト5選

✅ 1. 10〜20分の軽い散歩
仕事終わりや夕食後に、近所を少し歩いてみるだけでも十分。
自然のある場所を歩けると、気持ちがリフレッシュします。
深呼吸をしながら歩くことで、自律神経のバランスも整いやすくなります。

✅ 2. ストレッチ・ゆるヨガ
ベッドの上でもできる簡単なストレッチを、朝や夜の習慣に。
おすすめは、首・肩・腰・足回り。血流が集まりやすい部位を軽く伸ばすだけでも、じんわり温かくなります。
ヨガやピラティス動画を参考に、5分だけでもOK。
「ながら」ではなく「今ここ」に集中するのも、リフレッシュのコツです。

✅ 3. 家事をアクティブに楽しむ
洗濯物を干す、床を掃く、食器を洗うなど、
日常の中にある“立って動く作業”は、立派なアクティブレスト。
お気に入りの音楽をかけてテンポよくこなすと、軽い有酸素運動になります。
“やらなきゃ”から“ちょっと体を動かすか”くらいの気持ちで取り組むのが◎。

✅ 4. お茶時間で呼吸を整える
軽い運動とセットで取り入れたいのが、呼吸と香りのリラックス。
お茶を丁寧に淹れる、香りを楽しむ、ゆっくり一口ずつ味わう。
特に夜は、カフェイン少なめの和紅茶やほうじ茶、玄米茶などがおすすめです。
「休憩するきっかけ」を意識的につくることで、オンからオフに気持ちが切り替わり、睡眠の質も高まります。

✅ 5. 音楽に身をまかせる
1/fゆらぎ(自然界のゆらぎリズム)を含む音楽は、心身の緊張をほぐす効果があるといわれます。波の音、風の音、小川のせせらぎなど、自然音BGMもおすすめ。
じっと聴く必要はありません。部屋に流すだけでもリラックス効果があります。
◆ 「ちゃんと休む」ことは、大人にこそ必要
年齢を重ねるほど、「なんとなく疲れが取れにくい」と感じることが増えませんか?
それは、疲れが単なる肉体疲労ではなく、ストレスや情報過多による“脳疲労”も関係しているからです。
アクティブレストは、体だけでなく心の整理にもつながります。
・「何に疲れていたんだっけ?」
・「少し動いたら、頭がスッキリしてきた」
・「今日、意外とがんばってたな」
そういう小さな気づきが、“自分をいたわる”第一歩になります。
◆ まとめ|がんばる人ほど、「動いて休む」を試してみて
仕事、家事、育児、人間関係……
毎日を全力でがんばっている人ほど、知らないうちに疲れを溜め込みがち。
そんな時は、ゴロゴロだけじゃなく、ちょっと動く休み方=アクティブレストを思い出してください。
難しいことではありません。
まずは今日、10分だけ歩いてみる。
いつもより丁寧にお茶を淹れてみる。
呼吸を深くする。
そのひとつひとつが、あなたの心と体をじんわり整えてくれるはずです。
「疲れたからこそ、動いてみる」
それが、これからの“休み方”の新しいかたちかもしれませんね。






































































