「わびさび」を感じる時間3選
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日本人なら誰もが聞いたことがある「わびさび」という言葉。
「わびさびの精神」「わびさびを感じる」このような感性は、実は視点を少し変えてみると、日常から十分磨くことができます。
今回は、わびさびの意味を紐解くとともに、日常でわびさびを感じる3つの時間を、ゆるやかにご紹介していくことにしましょう。
「わびさび」が持つ言葉の意味とは?
わびさびを簡単に説明すると、わびは「質素な美しさ」を、さびは「時間の経過が形づくる美しさ」を意味しています。
2つに分けて説明した理由は、わびさびの言葉の組み合わせにあります。
実は、わびさびとは「わび」と「さび」の2つの言葉が組み合わされているのを知っていましたか?
漢字にすると「侘び」と「寂び」に変換され、少し否定的に受け取れるかもしれませんが、先人たちは肯定的に捉え、現代に受け継がれる「日本の美意識」を見出していったのですね。
わびさびは、表面的な華やかさや派手さではなく、内面の静けさや美しさを大切にする美意識と言えるでしょう。
1.旬を大切にする時間
まずは「旬」の恵みから、わびさびを感じていきましょう。
例えば「〇〇を食べると、この季節がやってきた感じがする」といった感覚を大切にしていきたいですね。
産直市場に足を運び、旬の食材選びをしてみましょう!
ただ、旬の時期はずっと続くワケではなく、時間の経過とともに、ある風景がみれなくなったり、ある食材を楽しめなくなったりするのは、寂しくも感じるでしょう。
しかし、季節が変われば、新しい旬に出会えるのもまた事実です。
これから迎える春本番は、お茶もその例外ではなく「新茶」が旬の時期を迎えます。普段何気なく口にしているお茶から、旬を取り入れてみませんか?
限られた期間でしかお目にかかれないからこそ、より尊さを感じられるはずですよ。
2.静かな空間での時間
皆さんのご近所には「公園」はあるでしょうか?
子どもたちや家族連れでにぎやかなイメージを持ちますが、一方で、平日や休日の夕暮れ前などの時間は、静かな空間に姿を変えていきます。
公園は自然に囲まれているため、心が落ち着き、わびさびを感じるのにピッタリと言えるでしょう。
筆者は幸いなことに、自宅から歩いて1分ほどの場所に公園があるため、たまにパートナーとお散歩に出かけることもあります。
公園以外では「図書館」「書店」が、静かな空間の代表例ですね。
誰に邪魔されることなく、1冊の本と向き合う時間をつくることで、自分の気持ちが少しずつ揺れ動く瞬間を感じられるはずです。
詩や俳句の世界に触れてみるのも面白そうですね。
3.1日の区切りの時間
個人差はあるものの、自分にとっての区切りの時間が、1日の中で何回かやってくるものです。
一般的には「朝の一杯のお茶」「昼の休憩時間」「夜のリラックスタイム」などが挙げられ、いずれの時間も、休憩やリラックスの要素が含まれています。
お茶の香りを楽しんでみたり、窓から景色を眺めてみたりと、些細なことに心を留めることで、わびさびをより深く感じられるでしょう。
もし区切りの時間が作れていないという場合は「昼休みだけは、必ず休む」といったマイルールを設定してみませんか?
心のゆとりは、日常をより豊かにしてくれます。
まとめ
わびさびは、内面の静けさや美しさを大切にする美意識を言います。
旬を大切にすることによって、季節の移り変わりに目を向けられるようになり、限られたその時間を尊く感じられるでしょう。
静かな空間や1日の区切りの時間の過ごし方も、大切にしていきましょうね。
休憩のきっかけになったり、日常を今より特別に感じられたりと、自身の内面にうれしい変化が期待できます。
わびさびの力、あなどれなさそうです・・・!