
休憩とアイデアの関係性 お風呂場でひらめくのはなぜ?
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私たち人間は、無意識のうちに、1日あたり「1.2万〜6万回」の考え事をしていると言われています。
「そろそろ買い物に行こう」といった日常的なことから、仕事や将来、対人関係などのあらゆる物事を考えています。
アイデアは、焦れば焦るほど思い浮かばないもの。そんなときは、まずはお風呂場でリラックスしませんか?
この記事をお読みいただくと、休憩とアイデアの関係性が明らかになることでしょう。
休憩とアイデアの関係性
休憩という状態は、何もしていないように見えて、実はアイデアが生まれやすい環境です。
人の脳は主に、何もしない、もしくはルーティン(歯磨き、掃除機)をしているときに、お休みモードとなります。
このお休みモードは「デフォルトモードネットワーク」と呼ばれ、散在した思考を整理する働きかけをします。
なんとこのとき、通常のおよそ15倍も、脳が活性化されているのだとか。
アイデアがふと浮かんだり、忘れていたことを思い出したりすることがあり、脳科学的にも休憩は大切だと言えます。
リラックスできる環境であればどこでもよいですが、迷うのであれば、アイデアの4Bも活用してみましょう。
4Bとは、Bathroom(お風呂場)・Bus(車内)・Bed(ベッド)・Bar(お酒)のこと。
この4つのなかでも、今回は「お風呂場」にスポットを当ててご紹介します。
お風呂場でひらめくのはなぜ?
1.視覚を刺激しないから
お風呂場では、視覚を使う機会は少ないでしょう。
湯船につかったり、シャンプーをしたりする際は、無意識のうちに目を閉じている人が大半ではないでしょうか?
スマホなどの娯楽もよいのですが、視覚を使うと脳が覚醒されるため、楽しいものでありながらも休めない状態となります。
この時間はリラックスに集中した方が、アイデアが生まれやすくなるでしょう。
2.誰にも邪魔されないから
家庭や誰かと共同生活をしていると、例え休憩に入っていても、話しかけられることで中断される場合もあるかもしれません。
その点、比較的お風呂場は、自分だけで過ごせるプライベート空間になりやすいでしょう。
最近では「風呂キャンセル」という造語も誕生し、お風呂に入ることを面倒に感じる人も増えていますが、脳をお休みさせるためにも、入浴するモチベーションを高めたいものです。
3.解放感があるから
当然ながらお風呂場では、体が自由になります。
締めつけるものが一切ないことが、リラックスを高めるのに効果的なのでしょう。
1人になれる環境からは離れますが、眺めのよい温泉に行くと、視界を広げることができます。
森林や青空などの自然の景色を見ることには、確かに視覚を使いますが、脳は疲労せず、むしろリラックスに導かれます。
入浴を楽しむコツ
入浴のモチベーションは、人それぞれ。
「そもそも面倒だ」「入浴は好きなのでもっと楽しみたい」といった温度差があるでしょう。
面倒な場合は、入浴のどの工程が面倒なのかを、振り返ってみるとよいですね。
例えば、お風呂上がりのドライヤーが面倒に感じているのであれば、性能のよいドライヤーやお気に入りのシャンプーに変更することが効果的でしょう。
一方、入浴がもともと好きであれば、奮発して入浴剤を入れてみてはいかがでしょうか?入浴剤を選ぶ楽しさや気分転換によって、リラックス効果がより促進されます。
ちなみに筆者の場合は、浴室のドアの向こうで愛猫が待機していることがモチベーションとなっています・・・!
まとめ
忙しいときほど、手を止めることを躊躇してしまいがちになりますが、休憩で得られるメリットに意識を向けましょう。
休憩することで脳は「デフォルトモードネットワーク」と呼ばれるお休みモードに切り替わり、無意識のうちに思考の整理をしてくれます。
そのモードに切り替わりやすい環境が「アイデアの4B」です。
4Bの1つであるお風呂場は、自分だけのプライベート空間であり、身も心も解放的にさせてくれます。
アイデアは、リラックスしたときにこそ生まれるもの。
ときにはスマホを手放して、湯船に浸かりながら、ふいに降りてくるひらめきを待ってみてはいかがでしょうか?