『玄米茶』のことを調べてみたら 知られざる豆知識をご紹介

『玄米茶』のことを調べてみたら 知られざる豆知識をご紹介

玄米茶のイメージ画像

寒い季節にぴったりなお茶といえば、玄米茶。

玄米茶特有の香ばしい香りは、リラックスするきっかけになってくれますよね。

大切な誰かと一緒に、自分だけの時間に、玄米茶を飲みながら休憩しませんか?

本記事では、酒のつまみになる話ならぬ「お茶のお供にしたい話」として、玄米茶にまつわる知られざる豆知識をご紹介していきます。

 

玄米茶にまつわるこの話、知ってた?

玄米茶のイメージ画像

1.「再利用」から生まれたお茶だった

玄米茶の起源には諸説ありますが、ここでは「再利用」にまつわる説を中心に取り上げていきます。

・鏡餅の「餅くず」の再利用

昭和初期の頃、とある京都の茶商が、鏡開きで出る餅くずを無駄にせず、再利用できないかと考えました。そして、餅くずを炒ってお茶と混ぜるアイデアを生み出したという説があります。

・釜に残った「パリパリのご飯粒」の再利用

パリパリに乾いたご飯粒を捨てるのがもったいないと思い、試しにお茶に混ぜてみたところ、意外にも美味しかったことがきっかけとなったという説もあります。

・その他

再利用の話ではありませんが、下級茶とされる番茶(遅い時期に摘んだお茶)の香りを引き立たせることが目的で、関西で考案されたといういわれもあります。

いずれにせよ「食べ物を粗末にしない」という共通の思いが、玄米茶の誕生に大きな影響を与えたようですね。

 

2.白米が原料として使われることが多い

玄米茶に使われる玄米には、驚きの真実が隠されています。
玄米と聞くと、玄米ご飯のように、お米からもみ殻を取り除いた状態をイメージしますよね。

しかし、実際の玄米茶では、そこから糠(ぬか)や胚(はい)を取り除いた白米が原料になっているのです。

白米を茶色になるまで焙煎したものも玄米と呼ばれ、普通の玄米(お米からもみ殻を取り除いたもの)よりも、より香り高く仕上げることができます。

もちろんなかには、普通の玄米を使った玄米茶もありますが、その数はあまり多くはないでしょう。

 

3.分類が少し複雑なお茶・・・?

国(農林水産省や総務省など)の統計においては、チャノキからつくられていないコーヒーや麦茶などは、厳格にいえばお茶ではないと位置づけ、「他の茶葉」と分類しています。

気になる玄米茶は、チャノキからできている番茶なども含まれていますが、穀物である玄米のイメージが強いからなのか、同じく「他の茶葉」に分類されています。

日本では、他の作物や植物から作られようが、お湯に入れて浸出できる飲み物であれば「〇〇茶」と呼ぶ習慣があるようです。

茶ではない飲み物であっても、茶という共通の名前がついていることで「お茶にしませんか?」というシンプルなお誘いができるのかもしれません。

 

玄米茶で一服してみよう

知覧茶専門店YOGŪの玄米茶

YOGŪでも「余情」という玄米茶を取り扱っています。(写真の右手前)

鹿児島県産の抹茶と煎茶が使われ、艶やかな緑が目を引く、抹茶入り玄米茶です。

白米を焙煎した玄米を、さらに強火で焙煎しているとのことですが、玄米の風味ばかりが変に強調されているわけではなく、それぞれの素材のよさが絶妙に引き立った味わいです。

余情(抹茶入り玄米茶)

飲み終わった後も、ティーバッグから香りを嗅いで、しばらく余韻を楽しみたくなるかもしれません。

 

まとめ

玄米茶の起源には諸説ありますが、餅くずやパリパリのご飯粒といった、本来ならはじかれてしまう部分を再利用したいという思いから生まれた説があります。

月日の経過とともに、白米を焙煎した玄米を使用することが、一般的になっていったのでしょう。

茶も含まれているのに「他の茶葉」に分類されるという、少し不思議な立場にあるお茶ですが、その独自性こそが大きな魅力になっているのかもしれません。


毎年11月1日は「玄米茶の日」と制定されています。
これからの時期は、ますます玄米茶への熱が高まっていきそうですね。

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