お茶と私と、共通言語 - 知覧茶専門店 YOGŪ

お茶と私と、共通言語

最近思うことがあります。

お茶って共通言語だなぁと。

共通言語・共通認識

複数の人が情報を交換する際に活用される言葉。相互の共通の認識、特に同じ物事や同じ言葉について、同じようなイメージ・理解しているということ。
 

という事は方言も共通語なんだよなぁ。それも強烈な共通語。

 

自己紹介得意ですか?

さて、みなさん。

自己紹介って得意ですか?私は自己紹介って難しいなぁと思っている方です。

この人の興味あることって何なんだろうって考えると話が続かなかったりします。年齢や性別、国が違うとさらに難易度は高くなる気がしています。目の前にいる場合は、声のトーンや表情、しぐさなど言葉以外からも情報をとります。

私に雑談力が無くたって

はじめての人と話す機会が多くなりました。困りました。自己紹介をしなければいけません。基本的には聞くことを大切にしていますが、先に質問されたら答えなければいけません。雑談力はどこへ行ったのでしょうか。早く帰ってきて欲しいです。でも私にはパワーワードのような、キャッチコピーのような、あいさつのような言葉があります。

 

「お茶って飲みますか?」

  

緊張感もほぐす

これです。これで話が広がります。もう大丈夫です。急須は持っていなくても飲んだことはあるはずです。知覧茶を知らなくても、お茶を飲んだことはあるはずです。お茶といえば◯◯が誰にでもあるはずです。きっと。

この言葉に何度も救われ、何よりお互いの緊張感を解いてくれるじゃないですか。「え?いきなり」って顔をされても気にしません。全てはいきなりなんですから。何も入っていない紙袋から鳩が飛び出すような感じです。内容は専門的とか意味のある話ばかりじゃなくてもいいじゃないですか。

お茶って飲みますか?」は「一服しませんか? 」のような、あたたかい言葉だと思うんです。なんならお茶を飲みながら出来るのならそうしたいくらいです。もちろんずっとお茶の話をするわけじゃありません。入り口というか、あいさつというか、ストレッチというかそんな感じです。

 

お茶のおかげで覚えてもらえる

私は最近お茶の話を良くするようになりました。お茶の相談をするようになりました。そして、そのおかげか私のことを覚えてくれる人が増えました。

お茶の人、農家の人、お茶作ってる人、と。正確には農家では無いですが、茶農家の血は流れています。実家に居た時は、まったくお茶を飲みませんでしたが、今は毎日飲んでいます。茶農家の血です。いやもう、血じゃなくて茶です。流れているのは。きっと。

 

「お茶」

 

共通言語 認定

共通言語として認定したいと思います。コミュニケーションツールとして追加したいと思います。名刺交換じゃなく茶葉交換をしたいと思います。推し茶について盛り上がりたいと思います。茶葉を並べて品種別の神経衰弱をしたいと思います。

ありがとう お茶

お茶のおかげで出会った方、数十年ぶりに連絡を取った方、お茶が色々な場所に連れて行ってくれて、新しい人と出会わしてくれる。飲むだけだったこのお茶が様々なきっかけをつくってくれています。
 

ありがとうと言われることが増えたのも、 悩み事が増えたのも、美味しかったという言葉がこんなにもあったかいと思えたのも、 他社や大手のお茶に関わった動きが気になりだしたのも、ラッピングの事を考えるようになったのも、茶殻を愛おしく思うようになったのも。

冷蔵庫の一部スペースを茶葉が占領しているのも、在庫で部屋が狭くなったのも、自己紹介が楽しくなったのも、知覧茶アンバサダーになったのも、両親が少し生き生きして見えたのも。

全て全てお茶のおかげです。

 

「私の身体はお茶で出来ている 」「体中をお茶が流れている」と、言える日もそう遠くはないのではないでしょうかもしれないでしょう。

 

これからもお茶で、お茶と一緒に、お茶らしく、おもしろい事をしていきたいと思います。(最後ざっくりやな!)

 

今回は茶話というか、小話というか雑談のような、まとまりのないというか。でもこれが「お茶と私と、」の良さでもあり、ゆるさでもあると思います。共感してもらえると嬉しいです。

 

最後まで、お付き合いいただきありがとうございます。

それではまた、次回茶話でお会いしましょう!

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